|Posted:2021/10/31 06:00|Category :
96_飼い主|
《96_Report》 (飼い主) 登山家
栗城史多(くりきのぶかず)が雪崩に巻き込まれ、命を落としたのは今から3年前のことだ。
地元北海道ではかなり早い時期から
「フリーター登山家」を名乗る若きクライマーをマスコミが取り上げていた。
私も彼の活動に興味を持つ1人であった。
彼の活動は
「登山の共有」という変わったものだった。
登山の様子をリアルタイムで、
SNS(ニコニコ動画)に投稿し、やりとりを行うというものだった。
その行動に多くのフリーターが
勇気や
活力をもらったという。
ある日、行きつけの理容師さんに「登山家栗栖のTV番組の見た?」と尋ねると意外な答えが返ってきた。「あいつ、高校時代の
同級生なんですよ」と。ますます彼を身近に感じ行動を注視するようになっていった。
彼は
5大陸の単独無酸素登頂にこだわっていた。
ヒマラヤを除く4大陸は成功した。
残すは
ヒマラヤの登頂であるが、単独で、無酸素で、登れる登山家はそうそういるものではないのに、その両方にこだわり続ける彼を登山家
野口健氏は心配していた。
「今のままだったら死ぬよ」と。
ヒマラヤの壁はやはり高く何度も失敗を繰り返し、手の指9本を凍傷で失うことになった。
それでも彼はその挑戦をやめなかったが、
SNSで応援していたフアンの一部からは、登山家ならぬ
「下山家」と揶揄されるようになっていった。
最後の山頂アタックは、通常よりかなり下からの出発だった。
到底、単独無酸素で仮に登頂できたとしても無事に戻ってくるには距離が長すぎた・・・と野口氏は述べている。
終わりの見えない彼の挑戦に苛立っていたフアンに、死をもって「終わり」を見せるしかなかったのではないか、と野口氏は振り返っている。
さらに、無酸素をやめる、単独をやめる、どれか一つをやめるという選択肢もあったはずで、それでも偉業には変わりなかったはずなのに・・・と続けた。
「やめる勇気は、新たな世界への一歩にもなるのだから」 (野口健)
だからという訳ではないが・・・
そろそろ潮時だと、以前から考えていた。
最近は毎日配信しているせいもあるが、クロちゃんの話題が少ない。
このカテゴリーで活躍している他のブロガーさんに本当に申し訳ない。
それでも読者が一定数おり、喜んでくれていると思うとやめるにやめられなかった。
母ちゃんに「やめるのー」と引き留められ、半年ほど投稿を代わってもらったこともあった。
私はもうじきリタイアである。
新たな生活に心弾ませている。
新たなことを始めるには何かを捨てなければならいときもある。(野口健)
使い古された言葉であるが、今は心にささる。
つづく
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テーマ : 鳥さんとの暮らし
ジャンル : ペット